e-Tax(国税)のダイレクト納付

ダイレクト納付とは、電子申告後に指定口座から指定した日に口座引き落としにより納付できる制度です。
申告後すぐに納付することも可能ですし、納付期限の最終日を指定して納付することもできます。

納税するのに銀行の窓口に行かなくて済むのです。

税務署などから多くの書類が送られてくるので、ごちゃごちゃになり納付書が見当たらないといったケースも多々あります。
ダイレクト納付なら納付書は不要なので安心です。

申し込み手続き

申込み手続きは簡単です。
国税庁のHPから申し込み用紙をダウンロードして登録する金融機関を記入してお届印を押して提出するだけです。
所轄の税務署に郵送すればOKです。

申込書はこちら
https://www.nta.go.jp/taxes/nozei/nofu/pdf/24100030_2-2.pdf
記載例はこちら
https://www.nta.go.jp/taxes/nozei/nofu/pdf/24100030_4-2.pdf

簡単なのですが、ネットから納付するための申し込みは紙での提出になります。。。
この辺りはまだまだ印鑑社会から抜け出せないところですね。

これは法人の場合で、個人の場合はe-Taxから電子的に申し込み手続きが可能です。

具体的に利用できる税目

国税に関する税目は基本的に対象になっているようですが、一般的に使う税目の流れについてご紹介します。

法人税、消費税

法人の場合は決算後に法人税の申告をしますね。
消費税の課税事業者は消費税の申告もします。
申告書を電子申告後、ダイレクト納付により納付できます。

税理士に依頼している場合は、申告書の提出から納付まで全て税理士の方で手続きができます。
納税者本人は何もしなくても手続きが完了してしまいます。

消費税の予定納税が年3回ある法人などはかなり手間が減りますね。
予定納税もダイレクト納付により税理士側で手続きができます。

源泉所得税

個人でも法人税でも源泉所得税は翌月の10日までに納付します。
納付期限の特例を受けている場合は半年分まとめて納付します。
これが結構な手間なんですよね。

毎月銀行の窓口に行って納付している場合は結構な時間を取られます。
ネットバンキングから納付している場合でも多少は手間がかかりますよね。

これが税理士側で電子申告してダイレクト納付により納付手続きまでしてくれたら楽ですよね。

個人の所得税・消費税

個人の所得税・消費税もダイレクト納付の対象ですが、個人の場合は「振替納税」の手続きをしている場合が多いですよね。
振替納税というのも登録した口座から引き落としになる制度で昔からあるものです。
個人の所得税と消費税に使えるものです。
振替納税の手続きをしていた方がダイレクト納付申し込みをしたとしても、振替納税の効力は継続されます。

個人の振替納税は口座引き落とし日が少し遅れてやってきます。
所得税は4/20頃、消費税は4/25頃。
できるだけゆっくり納税したい場合は振替納税のままでいいですね。

個人の場合でe-Taxのダイレクト納付を申し込むメリットは源泉所得税の納付が楽になることがメインですかね。

終わりに

私の事務所ではほぼ全てのお客様にダイレクト納付の申込みをしていただいています。
申告は全て電子申告を利用しています。

申告内容と税額をお伝えし、ご了承いただければあとは申告と納付手続きは私の方で行います。

申告後の控えと納付後の控えをお渡しし手続き完了です。

便利な世の中になったものですね。